これは、先日知り合いの大家さんから連絡を貰ったときの話(体験談)です。
大家さんが掛けてきたその電話に出てみると普段の様子とはかけ離れ、とても慌てている様子でした。
話を聞いてみると、どうやら訪問営業(詐欺っぽいやつ)を受けている感じなんですよね。
具体的にはこんな感じです。
「お宅の屋根が今のままだと危険!」
「良かったら直してあげようか?」
急にやってきた二人組からそう言われた・・・と。
こんにちは!管理人のぺいとんです。
2022年時点で築8年ほど経過した住宅に住んでいます!まだ少し先にはなりますが、いずれやってくるわが家の外壁塗装に備えて勉強をしている最中です。
建築・不動産の業界人と多少の関わりがありますが、私自身は専門職ではありませんので立ち位置的には普通の人と近いと思っています。だから、よりかみ砕いて外壁塗装について説明していけると考えているわけです。
今回の話は知り合いの大家さんに降りかかった訪問営業の体験談です。
話として聞いている分には「そんなの引っ掛からないだろー」と思ってしまいますが、実際にはそうでもありません。
いざ自分がターゲットにされ、不安を煽るような言葉を投げつけられると引っ掛かってしまう可能性があります。だからこの話を通して、事例の1つとして知っておいて損はありません。
それではよろしくお願いします!
この話の結論としては以下の通りです。
- 身元不明の業者の話を鵜呑みにはしない
- 身元不明の業者に自分の家を見せない
- 何か言われたときに相談できる相手を見つけておく
この記事はこんな人に読んでほしい!
- 突然自分の家について言ってくる人が現れた人
※体験談よりも実際にどうすれば良いか知りたいあなたへ※
もし今回の話のようなことが自分の身に降りかかったとき、あなたはどう行動するのが正解でしょうか?
まずは身の回りの人に相談するのが正解です。
相談された人に知識があってもなくても、その話が不自然かどうかは客観的な立場の人の方が分かりやすいからです。
そしてその次は自分で手配した業者に家を確認して貰うこと。
これが重要です。間違っても突然やってきた正体不明の業者に家を見て貰ってはいけません。
ではどこの業者に相談するかですが、自分の生活圏内で事務所を構えて営業している業者があればそこに相談してみても良いでしょう。
また、そのようなところが思いつかないのであれば一括見積サイトの利用を検討してみて下さい。
どちらにしても勝手にあなたの家に訪ねてきた業者に依頼することだけは避けるべきです。
一括見積サイトについては外壁塗装の一括見積|比較検討に最適なおすすめ優良サイト9選(+3選)という記事で紹介しています。
結論:大家さんの家に異常は無かった
体験談へ戻ります。
まず結論としてはその大家さんに家に不具合なんて出ていませんでした。
築年数が古いだけで何の問題も無かったんです。
連絡を貰って現地へ行ってみると、私の目には外観上なんの問題もなさそうに見えました。
でも、職人(風?)の人に言われたとパニックを起こしている人に、専門職ではない私が「問題ない」と言っても残念ながら安心はしてもらえません。
そこで知り合いの瓦職人に見てもらうことにしました。
そして現物を見た瞬間、開口一番にこう一言。
「あぁ、別に問題ないよ。」
もう少し話を聞いてみると、築年数相応の古さはあるから多少のメンテナンスは近いうちに考えた方がいいという話でした。
これを聞いて大家さんは一安心。
でも、やっぱり「今すぐ何とか」なんて話では全然なかったということなんですよね。
大家さん、話を聞いてパニック!
結果として家は年期が入ってるだけで何の異常もありませんでした。
でも、職人風の2人が突然やって来て「屋根が落ちて人に被害が出る」と言ったため、大家さんはパニックに陥ってしまったんです。
話を真に受けてしまった大家さん。
連絡を貰ったときも半ば泣きそうな声でこう切り出してきました。
「家の屋根が落ちちゃう!」
そう連絡してきたときは一体何事かと焦りましたね。
この大家さんとてもいい人なんですよ。
基本他人を善意で捉えるタイプ。
だから突然やってきたこの二人の話もまともに聞いてしまいました。
その知り合いの大家さんは「アパート運営」をしているものの、不動産や建物に関する特別な知識を持ち合わせているかと言えばそうでもない。
そして年齢も定年よりもずっと上。
いわゆる普通の高齢者。
要はどこにでもいる「おばぁちゃん」です。
さらに本人の生来の性格からか生活は質素。
本人の格好も地味そのものだし、住んでいる家もとても年期が入っている。
正直、とてもアパート運営をしている大家さんには見えない。
だからそのような人たちにはとてもいいターゲットに見えたのでしょう。
訪ねてきた2人組の職人さん(自称)はこんな人
さてここまで話をしてきた中に登場してきた職人さん(自称)ですが、このような人たちだったそうです。
- 2人1組
- 職人っぽい格好
- 話し方は非常にラフ
- 近くで作業をしていた(と言っている)
そして「親方に言われてきた」とお宅の屋根に異常があるのが見えたので注意しに来たと。
まぁ、確かにシチュエーションとしては何となくありそうに感じますよね。
でも、職人さんについて多少でも知っていたらそんなことをしてくる職人さんはそれほど多くないと理解してもらえるんじゃないかと思います。
まともな職人はそんなことしない
さて上で紹介した職人さん(自称)ですが、あなたはどう思われたでしょうか。
少なくとも私が知っている職人さんとは行動が異なります。
- 現場で作業している人が営業なんてしない
- 忙しい職人さんは目の前の仕事で精一杯
- わざわざ相手の不安を煽らない
まず、現場で作業している職人さんが直接的に営業してくることは少ないです。
そんなことをしているよりも、すでに受注している目の前の作業を進めることの方が大切だからです。
だから技術職である職人さんが勝手に向こうからやってくるなんてこと自体が珍しい話なんですよ。
また、仮に職人さんがたまたま「善意」で来てくれたとしましょう。
そしてたまたま「善意」で状態を見てくれたとします。
相手を思いやれる職人さんであれば、不安を過度に煽るような言い方をするでしょうか?
あくまで客観的に現状を解説し、相手にこうした方が良いと思いますよという説明の仕方をします。
もちろん私が知っている職人さんが全てではないと思いますが、職人さんで営業を掛け持ちでしているなんて人は結構な少数派だと考えられます。
その少数派で営業まで頑張っているはずの職人さんが、相手の不安を煽っているとしたら・・・自分にはまともな職人さんとはどうしても思えません。
もちろん例外はありますから、絶対悪い人というわけでもありません。
でも、判断がつかない状態でその人を信用すべきかどうかは・・・微妙なところですよね。
職人さん?名乗らない訪問営業の話を鵜呑みにするのは危険
ここからは実体験ではなく、一般的に広く注意喚起されている内容になります。
先ほど紹介してきたような近くで工事をしている職人さん(自称)の話を安易に聞いてはいけません。
最も大きな理由は素性がわからないことです。
「近くで工事をしているから」という体で話をしてきますが、近くで工事をしているかは問題ではありません。大事なのはどこの会社の誰さんというのが一切わかりません。
そんな人を家に招き入れてしまうとどうなるでしょうか?
もちろん「ちょっと直してあげるよ」という親切な話にはなりません。
大抵の場合、「これは至急大きな工事をしなくてはダメだ」という流れから高額な契約を促す話になります。
もっと悪意を持って考えれば、問題のない場所に細工をされて不具合を起こしているように見せることもできます。
そして「不具合を指摘している風に装って修繕依頼を得る」なんてことも可能なわけです。
この大家さんはたまたま聞ける人がいたから問題になりませんでした。
でも、多くの人はそうではありません。
「今すぐ何とかしないと!」
「落下して人に当たったら責任問題になる」
「俺たちが何とかしてあげようか?」
予備知識が無く、聞ける相手もいない人にとってはこの「自称善意の職人さん」が救世主にみえてしまうかもしれません。
そうなったら渡りに船と迷いなく頼んでいたかも・・・しれませんよね。
本当にやり方が汚いと思う。
※だから自分で家を持っている人は騙されないために知識と相談できる相手を作っておくべきというお話です。
いつでも相談できる人を作る必要性
建築のように何かをすると1回あたりの金額が大きい分野は相談できる相手がいるというのは大切。それが専門的な知識を持っている人であれば尚のことです。
理由は相手の言っていることが本当かどうかなんて分からない場合が多いから。
建築業界に明るい人であれば、相手の言っている話が本当かどうかある程度判断できます。でも多くの人はそうではありませんね。
だからいかにも職人さんという風体で知識がありそうな人から「劣化していて今すぐ対処しないと危険」なんて言われてしまうと焦ってしまうんです。
人は分からない事柄には「不安」を抱きやすいものです。
さらにどんどん「不安」が膨らんで、下手をするとパニックになることだってありえます。
ここで大事なのは1人で判断しないということ。
1人で判断しようとすると、判断を誤ったり相手の都合の良い方向に誘導されてしまうことも十分考えられます。
専門の知識がある人に相談できるのが一番良いですが、家族などの身近な人に相談するだけでも判断を誤る可能性は低くなります。
でも、皆が皆気軽に相談できる相手がいるとは限りませんよね?
そういった人こそ視野が狭くなりがち。1人で判断するのは危険です。
だから相談相手に困ったときには国民生活センターのような公的機関に近しいところに相談してみましょう。
1人で考えるよりも判断を誤る可能性は低くなります。
※訪問営業はこんな人(家)を狙っています!
- 高齢(おじいさん・おばあさん)
- 人を信じやすそう
- あまり知識はない
- 相談相手がいなさそう
まとめ:怪しい屋根の訪問営業の対処法
まとめになります。
この話の結論は以下の通りです。
- 得体のしれない職人さん(業者)の話を鵜呑みにはしない
- 得体のしれない職人さん(業者)に自分の家を見せない
- 何か言われたときに相談できる相手を見つけておく
- 家に関する知識の習得
悪意を持って訪問営業をしている人たちは、消費者の知識不足や相談相手がいないことに付け込んできます。
そして知識不足によって判断がつかない内容を、最もらしい理由をつけて決断を急がせることを常套手段としているわけです。
また、相談できる相手(や業者)を作っておく事と比較するとやや優先順位は下がりますが、自分でもある程度の知識を習得しておくこともこのような状況での判断材料を増やすことに繋がります。
このサイトを読むだけでも外壁塗装に関する知識の集積に役立てるようにはまとめていますので、興味があればぜひ他の記事も読んでみて下さい。
まずは最初は何から?|初めての外壁塗装。見積前に知っておくべき基礎知識!を読んでみる事をオススメします。
今回は以上になります。
今後も色々と解説を頑張っていきますのでお付き合い頂けたら嬉しいです。
次回もよろしくお願いします!最後までお読み頂きありがとうございました!
もし今回の話のようなことが自分の身に降りかかったとき、あなたはどう行動するのが正解でしょうか?
まずは身の回りの人に相談するのが正解です。
相談された人に知識があってもなくても、その話が不自然かどうかは客観的な立場の人の方が分かりやすいからです。
そしてその次は「自分で手配した」業者に家を確認して貰うこと。
これが重要です。自分の生活圏内に相談できる業者があればそこに相談してみても良いでしょう。
自分で手配できる様な業者を全然知らないのであれば、一括見積サイトの利用を検討してみて下さい。
どちらにしても勝手にあなたの家に訪ねてきた業者に依頼することだけは避けるべきです。
一括見積サイトについては外壁塗装の一括見積|比較検討に最適なおすすめ優良サイト9選(+3選)という記事で紹介しています。