外壁塗装の相見積もり｜比較時の判断基準とすべきポイント解説！

外壁塗装について調べ出すと至るところで「相見積もり」をしましょうと語られていますよね。
でも、実際に相見積もりを取ってみたところで多くの人にとってはどの業者さんが良いかを決めることが簡単ではありません。

それはなぜか。

答えは複数の見積を見比べるときに必要な知識がないから。
ある意味で当然ですよね。

知識が無い情報に対して決断をするなんていうのは正解を見つけられなくて当たり前。
それで正しい選択をできていたら誰も苦労はしません。

こんにちは！管理人のぺいとんです。

2021年時点で築7年ほど経過した住宅に住んでいます！まだ少し先にはなりますが、いずれやってくるわが家の外壁塗装に備えて勉強をしている最中です。

建築・不動産の業界人と多少の関わりがありますが、私自身は専門職ではありませんので立ち位置的には普通の人と近いと思っています。
だから、よりかみ砕いて外壁塗装について説明していけると考えています。

今回は「相見積もりの比較」についてです。

結論を先に述べてしまうとこんな感じです。

絶対に避けるべきはボッタクリと手抜きの業者

まず最初に言っておくべきことがボッタクリ、そして手抜き業者は何としても避けなくてはいけないと言うことです。

理由は言うまでも無いですよね。
これらのことを是としている業者に当たってしまうとどう頑張ってもあなたの外壁塗装は失敗です。

余計なお金を払うことになるし、提供されたサービスも低品質である可能性が非常に高くなるからです。仮にそうでなくても、あなた自身の労力が大きくなって余計なストレスを抱えることになります。

ではどうやってボッタクリや手抜きをする業者を避けるのか。
そのためのヒントは業者さんとやり取りしていく中に散らばっています。

相見積もりの比較時に基準にすべきものは何か

では相見積もりを比較する際に何を見ていくべきかを解説していきます。
具体的には以下の通りです。

相見積もりを実際にしてみて複数の見積が集まったら次にやることはどれが自分にとっての理想に近いかを選定すること。

そのためには初めて業者さんに依頼を掛けたときから見積を提出してもらう間のやり取りや実際に提出された見積内容の中で答えを見つけていく必要があります。

外壁塗装でお金を優先する場合に考えておくべきこと

まずは外壁塗装をする人にとっての最大の関心事、お金についてです。

外壁塗装で「相見積もりをとりましょう」と言われる理由はまさにここであるわけですが、とはいえ何の知識も無い状態で相見積もりだけ取っても良い業者さんを選定できる確率は多分それ程高くはありません。

外壁塗装業者を選定する際に何よりもまず金額という人は何を把握しておかないといけないか。
それは提出見積に具体的に何が入っているのか。そして入っていないのかです。

それを把握していない状態でとにかく安い業者さんを選定すると失敗する可能性が高くなります。
その見積は安いように見えるだけの見積かもしれないからです。

見積を安く見せるための手法は意外とあったりするものです。
詳しくは下の2つの記事で紹介しています。

外壁塗装を適正な形で行おうとすると他社と比較して飛び抜けて安い見積というのは考えにくいのが実情です。
それでも安い見積を最優先で選択するのであれば、業者さんの説明を受ける際に安い理由について納得ができるものでないと危険です。

見積内容を優先するときにチェックしておくべき項目

見積内容のできの良さ、丁寧さを業者選定の手段として考えるのは実は結構悪くありません。
見積にはその業者さんの仕事への姿勢が現れるからです。

先ほどの項で紹介した記事、手抜き工事の手口紹介｜悪徳業者が不当な利益を得る衝撃の方法！で詳しく解説していますが見積内容に「一式」という表記が多い見積は最も気をつけておく内容です。

一式というのは実に便利な言葉で「その作業はまとめていくら」というものになりますが、この「まとめていくら」が結構くせ者です。

見積を提示されたあなたや私のようなお客さん側の立場からすれば丸ごと全てその金額に入っていると考えてしまいがちですが、意外とそうでもありません。

一式という表記の他に「○○については別途工事」というのが決まり文句のように付随しているからです。

つまりお客さんと業者さんとで思ってる作業範囲に違いが生じて、後々トラブルになる可能性が高くなります。

あとから自分の中で入っているものと思っていた作業が入っていない場合は追加工事になってしまうので、当初の見積金額と変わってしまい安いと思っていたのがそうでも無かったという事態になりかねません。

また、単純に見やすさ・分かりやすさというのも大事です。
プロである業者さんにとっては当たり前の内容でも、素人からすれば意味の分からない項目は多数あります。

例えばこのようなものです。

まずは足場です。
足場とひと口に言っても足場にも何種類かあり、そのうち一般戸建で利用される足場は単管足場とビケ足場です。

単管と言われる円筒状の金属の棒を中心に組まれる単管足場。

そして金槌ひとつで設置可能なことが特徴であるビケ足場。
支柱にはブラケットと呼ばれる部品などを接続することが可能で、それをハンマーで打ち込んで組上げていきます。

どちらを採用するかで予算も変わりますし、作業性も違います。
このようなところにも業者さんの考え方が表れてきます。

さらに塗料やコーキングはどんな材料を使うかで費用が変わります。

このような事をその場の解説のみで済ませるだけでは不十分です。
丁寧な業者さんは一般の人が理解しづらいと考えられる内容について補足や解説をする資料を十分に用意しているでしょう。

これらを必要十分な形で用意するのは結構な手間が掛かるため、その労力を惜しまない業者さんは良い業者さんである可能性が高いと考えられれます。

企業の知名度・評判で見る

一部の人を除けば外壁塗装のような金額の工事に関わることはそう多くはありません。
だからある程度知られている企業で選択するというのはそれほど悪い選択肢ではありません。

もちろんただ有名なだけで選択するのはちょっと不安ですね。
実際にどのような形で知られているのかも確認してみましょう。

例えば大手ハウスメーカーであれば、TVCMといった宣伝広告をバンバン打っているので知名度という点では文句なしです。しかしその反面、その広告費は価格に転嫁させるのでその分割高になる可能性は高くなります。

しかし、小規模の業者さんと比較した場合、人材も多く社内教育が行き届いているためやり取りのスマートさや応対の良さが期待できます。

小気味良い接客を期待しているなら規模の大きなハウスメーカーを利用するのは正解である可能性は高いです。

逆に小規模の業者さんはどうでしょう。

小規模の業者さんの場合、大企業のような潤沢な資金はありません。
そのため大きな広告宣伝費を掛けていることは少なく、それが価格に転嫁されている可能性は大きくはありません。

また、人材に関しても同様です。
大企業と比較すると予算のかけ方はどうしても少なくなります。

それが理由の全てでは無いでしょうが、大企業と比較すると結構ラフなやり取りをする方も少なくありません。そのラフさに「親近感」を覚える人もいれば「馴れ馴れしさ」を感じる人もいるでしょう。

どちらが良いかは人によるので難しいところです。

解説したような業者さんとのやり取りは、今やネット上に「評判」という形で分かりやすく書き込まれてしまう時代です。この評判は業者さんを判断するためには重要な材料の1つになるでしょう。

最終的な決定は自分で考えなくてはなりませんが、「みんなはどう感じた企業なのか」が気になる人はこの辺を中心に調べてみるのも悪くありません。

担当者との相性を気にすべき人はこんな人

どんな起業かも大事ですが、あなたと直接やり取りをする担当者がどんな人物かというのも大事な要素です。

どんなに良い業者であっても、担当者が良くないと失敗する可能性があります。
そして逆もまた然りで会社がちょっと微妙であっても優秀な担当者であればそれを補ってくれるような良い動きをしてくれる可能性があります。

例えば聞き取りをしながらあなたにより合致した提案をしてくれる、契約を急かさずあなたの意思を尊重してくれるなど。営業であれば自分の売り上げが一番になりがちですが、一方では無くあくまで相互の利益を前提として動いてくれると感じられる人であることが大切です。

そしてやり取りをしていて不快感を覚えないことも大事な事です。
人間的な相性の話になってしまいますが、悪い人ではないはずなのに何か合わないという人は必ずいます。

あなたが話が合うと感じていると言うことは担当者さんも同様に感じている可能性が高いので、何かあった場合にも積極的に協力をしてくれる良い担当者さんになることでしょう。

そのため「合わない」という違和感を抱えたままやり取りしていくのはオススメできません。

ウェブサイトも判断基準の一つになり得る

今どき、企業であれば自社ウェブサイトの体裁を整えているのはごく当たり前の事です。
大体用意されているはずなので、とにかくウェブサイトを確認してみましょう。

そこで確認すべきはその会社の実績や会社概要です。
これらを確認することでその会社の仕事への取り組みがどんなものかを見ることができます。

その中でも注目すべきはお客さんの写真が多く掲載されているようなサイトであること。

お客さんが掲載を了解してくれるのはお客さんに良質なサービスを提供している、そして業者さんとお客さんの関係が良好であることの証明の1つだからです。

どの見積が最良かはあなたが何を優先するかで決まる

さて、ここまで相見積もりをする際にどんなところに注目すべきかを解説してきましたが、「じゃあどの業者が一番良いのか」という結論を出すとき誰にとっても一番の業者というのは存在しないという事を知っておくべきです。

どの業者が良いのかは自分が何を優先するかで変わってきます。
「お金」「やり取りの丁寧さなのか」「担当の相性」「ブランド（知名度）」など。

自分にとって最も満足度が高いのはどんなときかを考えてみると答えは見えてくるはずです。

まとめ：相見積もりの比較時の判断基準とポイント

まとめになります。

相見積もりを取るときの最大の失敗は、ボッタクリや手抜きの業者さんに当たってその業者さんと契約してしまうことです。それだけは絶対に避けたい事態です。

ではそんな業者さんを避けるためにはどうするべきか。
答えは相見積もり時のやり取りの中にあります。

相見積もり時に見ていくべきポイントは以下の通り。

これらに注視していくことで致命的な選択を避けることが可能です。

お金について絶対に避けておきたい事態は安いように見えるだけの見積を選んでしまうこと。

外壁塗装は適正な形で作業をすると劇的に値段を下げることは難しい内容です。
理由が不明な見積が異常に安いと感じたらその見積は疑う必要があります。

見積内容で最も気を付ける必要があるのは「一式」という項目が多くないかです。
一式という表記は「その作業は全部でいくら」という意味ですが、内容があやふやで一部作業が別途になっている可能性があるからです。

次に見積の見やすさ・分かりやすさも重要です。
素人からすれば分かりづらい内容のオンパレードな訳ですから、可能な限り優しく記載して分かりやすくしてくれていると配慮のある業者さんと考えて良いでしょう。

特にこれらの項目はよく確認する必要があります。

これらはそれぞれ複数の種類があり、何を採用するかで金額が大きく異なります。
とはいえ素人からすれば見積だけでは理解するには不十分です。解説が必要です。

そのため丁寧な業者さんであるほど補足の解説資料を用意してくれているはず。
解説資料を用意するのはそれなりの労力が掛かります。その労力を惜しまない業者さんは良い業者さんである可能性大です。

次に会社の知名度・評判です。
ブランドと言い換えても良いでしょう。

外壁塗装では大きな金額が動きます。
そのためよく分からない業者さんよりは、名前を見知った業者さんのほうが安心感がありますね。

よく見知ったということは日常的に広告を打っている大企業と言えます。
言い換えればそれだけ宣伝にお金を掛けているため、そのお金は価格に転嫁されます。

しかし人材育成などにもお金を掛けている確率は高く、スマートな対応が期待できます。

逆に小規模な業者さんはと言えば全くの逆になります。
広告などの予算のかけ方は少なく知名度はありません。人材も大企業ほど豊富とは言えません。

それが理由の全てでは無いでしょうが、大企業と比較するとラフなことも少なくありません。
人によってはそれを良く思わない人もいるのでどちらが良いかはその人の考え方で変わってきます。

さらに会社だけでなく担当者も大切です。
どんなに良い会社であっても、担当者の対応が良くないと台無しです。
逆に言えば担当者の対応一つであなたの満足が大きく変わる可能性があります。

相性の問題もありますから、話をしてみて「この担当者さんとならうまくやれる」と思える人と話を進めていくようにすると失敗する可能性が下がります。

最後に依頼している会社のウェブサイトもチェックしてみましょう。

今の時代、自社のサイトを持つことは当たり前のことになりました。
自社のサイトへの取り組み方でその会社の姿勢が想像することが可能です。

実績をお客さんと写真と共に掲載している業者は良い業者さんである可能性が高いと考えられます。理由はお客さんに良質なサービスを提供している、そして業者さんとお客さんの関係が良好であることの証明だからです。

今回は以上になります。
今後も色々と解説を頑張っていきますのでお付き合い頂けたら嬉しいです。
次回もよろしくお願いします！最後までお読み頂きありがとうございました！