この記事では外壁塗装を含む、リフォームに掛かってくるお金についての考え方を解説してます。
家庭の事情は様々ですが「年々高くなる生活コスト」に「子どもの教育費」「親の世代の面倒」とお金の掛かる事柄には事欠きませんね。
そんな中、新築後10年程度でやってくるが家の修繕です。
そう、たった10年そこそこで大きな出費がやってくるんです。
当サイトで主に紹介している外壁塗装もそうですが、水まわりの蛇口やガス器具などの住宅設備なんかも早ければ10年もすると調子が悪くなっていきます。
じゃあお金が無いからと言って余裕ができるまで放置していて良いか、と言われれば当然そんなことはなく。
少なくとも外壁塗装に関しては具体的な劣化の兆候がある状況下では早めに対応していかなくてはなりません。
こんにちは!管理人のぺいとんです。
2021年時点で築7年ほど経過した住宅に住んでいます!まだ少し先にはなりますが、いずれやってくるわが家の外壁塗装に備えて勉強をしている最中です。
建築や不動産の業界の人と多少関わりがあります。
でも、専門職ではありませんので立ち位置的には普通の人と近いと思っています。
だから、よりかみ砕いて外壁塗装について説明していけると思っています。
今回は外壁塗装などのリフォームで「お金がなかったらどうするか」について考え方を紹介します。
結論を先に述べてしまうとこんな感じです。
- 外壁塗装をするためにお金を借りるのはオススメしない
- 外壁塗装を含む修繕は、事前に貯蓄しておくことを前提とすべき
- 助成金は各地方自治体にある・・・が全額補填できる程でもない
- 保険対応が可能な場合もある・・・が安易に利用するのは微妙
- 家の状態が悪くなければ保留にして期間を区切り貯蓄に集中する
- 家が危機的状態、かつ急ぎの場合のみリフォームローンを検討する
そうではなく「すでに不具合が発生している」または「目立つ破損がある」ような状態であればお金を借りてでも修繕をするというのが答えになります。
このあと具体的な解説に入っていきますので、ぜひお付き合いください!
この記事はこんな人に読んでほしい!
- 近い将来外壁塗装をしなくてはならない人
- 外壁塗装を考えたけどお金があまりない人
- 外壁塗装のお金についての考え方を知りたい人
リフォームのためにお金を借りるべきではない理由
この項目に関しては個人的な意見が多分に入りますが、リフォームをするためにローン(お金を借りる)を組むことは反対です。
なぜならほとんどの場合、リフォームというのは生活をより良くするための行為だからです。
生活を良くするため、と考えるのであれば明確に生活費を圧迫する借金はするべきではないというのが理由です。
一部のリフォームは別ですが「どうしても今すぐ対応しないといけない!」というものではありません。
外壁塗装も同様でいきなり建物がダメになるわけもなく、大抵の場合は事前に建物が傷んできたと感じられる兆候が現れます。
具体的には外壁にコケが発生し始めた、外壁に触れると手が汚れる・粉がつくなどです。
これらの兆候があれば建物が傷んできているのは間違いありませんが、では今すぐに対応しないといけないかと言えばそうでもなく、時間的な猶予はまだそれなりに残っています。
外壁や屋根で「今すぐ」となるような問題は亀裂があり、すでに雨が入り込んでいるなどの状態です。
建物が傷んできた兆候については目安は10年?|外壁塗装のきっかけと皆がやってるからでは遅い理由で解説しています。
ここで知っておきたい
多くの場合、リフォームは今すぐにしなくてはならないものではない
リフォーム(外壁塗装)は事前にお金を貯めておく
先ほど建物が傷んできたからといってリフォームは今すぐしなくても良い場合もある、ということを解説してきました。
とはいえ建物に掛かる負荷を考えると、早めに対応する方が良いのは間違いありません。
兆候が現れたら期間をおかず対応した方が良いに決まっています。
そのためにはどうしたら良いかと言われれば当然「貯金」です。
賃貸住宅であれば大家さんが頃合いを見計らって勝手に直してくれますが、自分の家はそうはいきませんね。
メンテナンスをするのは当然自分だからです。
本来であれば住宅購入時から少しずつ修繕費を確保しておくというのが最善です。
仮に月額1万円であれば年額12万円とになります。
修繕が発生し始める10年後には120万という大金になりますよね。
これだけあれば大抵の修繕はカバーできると思いませんか?
外壁塗装という大きな改修工事であっても金額の大半はこれで支払えるはずです。
・・・とはいえ皆が皆10年間安定して修繕費を確保できるか言えばそうでもないんですよね。
10年という長い時間の間に「想定できない出費」が発生することなんて割と良くある話だからです。
だから今は全然無いということだって全然ありえます。
むしろそっちの方が全然普通、かもしれません。
だったら「これからどうすべきか」を考えたら良いだけです。
1度延期して「3年後にリフォームをする」と決めてしまう
私が提案する「考え方」でしかないのですが、単純にリフォームの時期を先に延ばすのもありです。
金銭的な問題で今すぐにリフォームができないのであれば「3年後にリフォームをする」と決め、3年間という時間の猶予を作る方が良いと思っています。
ただし「建物の状態が悪くなく支障がなければ」という条件が付きます。
建物に支障がない程度であれば別に何年でも構いません。
外壁塗装は軽く100万円前後の大金が掛かりますが、事前に計画していけば絶対に無理という金額でもありません。
3年で100万円と言うことは1年で約33万円。
1ヶ月で約2.7万円程度です。
もちろん大金ですが、家族皆で取り組んでいけば何とか・・・これが無理なら5年で、といった感じで自分の家計で何とかなりそうな年数を見当してみましょう。
全額補填できる訳ではないが、取得すべき助成金の存在
外壁塗装は決して小さな金額ではありません。
だから出費を抑えることができる方法があるなら、可能な限り利用することを見当すべきです。
その1つが助成金の存在です。
住宅を取得したときには多くの人が「住宅ローン減税」のお世話になったと思いますが、リフォームにも色々な助成制度が存在しています。
そして外壁塗装にもそれがあり、各地方自治体で受け付けています。
金額的に10万円程度の自治体が多く、外壁塗装のような金額が大きな工事をやる場合には多少物足りない金額であればあります・・・が10万円という金額単体で見れば決して少なくなく非常にありがたい制度ですね。
しかし、毎年予算が決まっているためいつでも良い訳でもありません。
もたもたしていると定員オーバーで締め切られていることもあります。
募集が開始したら事前申請をして助成金の手続きをしなくてはなりません。
あくまで一例ですが東京都新宿区の外壁塗装に関わる助成金の情報です。
新宿区では「新エネルギー及び省エネルギー機器等導入補助金」という名称で、複数のリフォームの中の1つという位置づけで、条件として「高反射率塗装」というもの付加されていました。
このような感じの助成金が各地方自治体で取り扱われています。
ただし自治体によって名称は違うし、事前申請をしないと受給することはできません。
つまり事前に自分で調べて申請するという「行動」が必要です。
自治体の方が積極的に案内してくれることはありません。
ここで知っておきたい
助成金は事前申請。自分の方から積極的に動かないといけない。
保険を利用するのは一定の条件が必要
お願いする業者さんによっては外壁塗装に保険が使えますと案内しているところがあります。
これは条件付きで保険が利用できると言う意味です。
条件とは「災害で被害を受けた」場合です。
具体的には「台風で雨漏りするようになった」など、災害で被害を受けたというような状況であれば保険が下りる可能性があるという話です。
つまりあくまで被害を補填することを目的としているのが保険です。
逆に言うと災害等の被害を受けてなければ保険を利用をすることができません。
条件を満たすことができるのであれば保険屋さんへ申請するようにしましょう。
ここで知っておきたい
保険は条件付きで利用可能。
一部の業者さんでは保険でリフォーム代の大部分を補填できるという話で営業してくるそうです。内容によっては保険金詐欺にあたるケースがありますので、安易に話に乗ってはいけません。
親身に相談に乗ってくれて、適正価格で請け負ってくれる業者を探す
良い業者を見つけることはリフォームの費用を落とすことに効果的です。
逆に悪い業者だと「ぼったくり価格」で契約させられてしまうかもしれませんし、そうでなくても手抜き工事をされてしまうかもしれません。
良い業者であればこちらの事情を汲んでくれます。
その上で必要な工事を提案した上で適正価格で請け負ってくれるでしょう。
もしかしたらここで「必要な工事をより安く請け負ってくれる業者がいればそっちの方が良いのでは?」とあなたは思ったかもしれません。でも、その考え方は危険です。
業者さんも慈善事業ではありませんので、自分のところの利益を必要以上に削って請け負ってくれることは基本的にはありません。
他社の見積を使って必要以上に値引き交渉をする人も中にはいますが、業者さんもそんな人の話を親身に聞いてくれはしません。
業者目線の話になりますが、「同じお客様であればこちらを尊重してくれるお客様のところに時間を使いたい」と考えます。
では「過度な値引き交渉をしていても残る業者」がどんな業者である可能性が高いか・・・という話です。
ちなみに良い業者を探すのは中々大変です。
普段から業者さんと交流があるならそうでもないですが、おおくの人にとってはそうではありません。
では業者探しはどうするか、というと「地元業者を当たる」か「ネットで探す」という選択肢になります。
地元で探すには1社1社連絡をを取っていく必要があるため、それなりの労力が掛かります。
逆にネットで探すのであれば一括見積サイトを利用するのが簡単です。
とはいえばどちらの手段を取っても業者さんも玉石混交で1社で決めてしまうのは危険です。
できる限り複数社、最低でも3社程度は確認していくと良くない業者さんに当たる可能性は低くなります。
家の状態が悪く、すでに被害があるならリフォームローンを検討する
さてここまではリフォームをするまでに時間があることが前提の話でした。
ここからは早急にリフォームをしなくてはならない場合の話です。
外壁塗装で言えば壁や屋根などからすでに雨漏りを引き起こしている状況を指します。
そのような場合はリフォームローンなどを活用してでも早期に対応が求められます。
雨漏りは急速に建物を劣化させていきますので、悠長に貯金をしている場合じゃないという話です。
下手をしなくともリフォーム資金を貯めている速度より早く建物の被害額の方が拡大していきます。
ではどこに相談すればよいかと言えば、真っ先に考えなくてはいけないのが自分で住宅ローンを組んでいる銀行です。
すでに取引がある状態ですので相談もスムーズにすることが可能です。
また、工事を請け負っている業者さんも銀行を紹介してくれるかもしれません。
業者さんは業者さんで取引のある銀行があります。
そこを業者さんからしてもらえると取引がスムーズにいきます。
ただしこれは業者さんがある程度大きな規模のところでないと難しいかもしれません。
ここで知っておきたい
リフォームローンは取引のある銀行か業者さんに紹介してもらう
ローンを利用せずに一部を修繕して時間を稼ぐという考え方もある
家の状態が悪い状態でローンを利用せずに何とかしようとすると、致命的なところを部分的に修繕をして時間を稼ぐという考え方もあります。
もちろん一部修繕というのがどの程度の費用が掛かるかにもよりますし、その修繕がどの程度の期間もってくれるのかにもよります。
そしてその費用が「ローンを組んだ場合に掛かる金利」と比較してどうかというのも比較が必要です。
どちらにしても余分なお金が掛かることには変わりがありませんが、どちらを選択するかはあなた次第となります。
まとめ:外壁塗装をするお金が無いのはどうするべきか?
まとめになります。
この記事では外壁塗装などのリフォームでお金を借りることをオススメしない理由、そして借りなくてすむための方法を主に解説してきました。
この記事の結論は以下の通りでした。
- 外壁塗装をするためにお金を借りるのはオススメしない
- 外壁塗装を含む修繕は、事前に貯蓄しておくことを前提とすべき
- 助成金は各地方自治体にある・・・が全額補填できる程でもない
- 保険対応が可能な場合もある・・・が安易に利用するのは微妙
- 家の状態が悪くなければ保留にして期間を区切り貯蓄に集中する
- 家が危機的状態、かつ急ぎの場合のみリフォームローンを検討する
理由は借金で生活を辛くしてまで家の利便性の向上を目指すべきでないからです。
時間的余裕があればあるほど楽になるので、できれば住宅取得直後から少しずつ用意していれば完璧です。
だから気が付いた時点から期間を区切ってリフォームのための資金を用意するように計画していきましょう。
具体的には助成金がその1つです。
受け取るためには条件がいくつかあるので事前に確認することをオススメします。
あくまで費用の一部を補填するものと考えておくと間違いないでしょう。
とはいえ保険はあくまで被害の補填を目的としています。
基本的には被害を受けた内容以外は申請対象外となります。
良い業者であればこちらの状況を汲み取り、作業内容の要・不要を判断してくれます。
その結果で必要性の薄い作業内容などは上手く省いた提案をしてくれるはずです。
業者を探すとなると地域の業者さんを時間を掛けて順番に当たるか、ネットで一括見積サイトを利用することになるでしょう。
もし家の状態が悪く、すぐにでも処置をしなければならない状態であればリフォームローンを検討する必要があります。
その場合は住宅ローンで利用している銀行を利用するか、業者さんに紹介をお願いしてみましょう。その方が話がスムーズに進むはずです。
今回は以上になります。
今後も色々と解説を頑張っていきますのでお付き合い頂けたら嬉しいです。
次回もよろしくお願いします!最後までお読み頂きありがとうございました!