外壁塗装で失敗してしまったという話や情報がネット上には溢れています。
そして失敗したと書いている人の多くは他者、特に(多少でも)知識がある人からすると「それは失敗するよね」という行動を高確率でしていることに気が付きました。
こんにちは!管理人のぺいとんです。
2021年時点で築7年ほど経過した住宅に住んでいます!まだ少し先にはなりますが、いずれやってくるわが家の外壁塗装に備えて勉強をしている最中です。
建築・不動産の業界人と多少の関わりがありますが、私自身は専門職ではありませんので立ち位置的には普通の人と近いと思っています。
だから、よりかみ砕いて外壁塗装について説明していけると考えています。
今回は「 外壁塗装で失敗している人の行動パターン」についてです。
外壁塗装で失敗している人のパターンは大きく分けて3つあることに気が付きました。
結論を先に述べてしまうとこんな感じです。
- お金
- 対人
- 自分の行動
この記事はこんな人に読んでほしい!
- 外壁塗装で失敗したくない
外壁塗装におけるお金の失敗とは
外壁塗装において最も多く発生しうる失敗の1つがお金にまつわる失敗だと考えられます。
他のリフォームや修繕と比較しても単体では高い部類に入る外壁塗装は、事前に準備をしておく必要があります。具体的には住宅取得当初から修繕は絶対に発生するものとして別枠でお金を用意しておくべきです。
それを怠るといざ修繕が必要になった時におかないと対応することが難しくなり、これから紹介する失敗をしてしまう可能性が高くなってしまいます。
とにかく安いものを、と求めすぎる
外壁塗装に限らず住宅関連の見積を取る際のセオリーは「相見積もり」を取ることと言われています。
でも、ここで要注意。
相見積もりを取る際に「金額」のみに気を取られてしまうと失敗する可能性が上がります。
一番安いからという理由で選択してしまうと、「思っていたのと違う」なんてことがよくあるからです。
例えば複数の見積を取ったときに安い業者の見積にはこのようなことが隠されている場合があります。
- 一式工事が多い(詳細不明)
- 別途見積
例えば一式工事。
「○○工事:一式××円」のような記載をされます。
これは○○の工事についてはまとめて××円ですということです。
でもこれだと○○の工事について××円というのは分かっても、具体的に「どんなものを使うのか」や「どんな作業をするのか」は全然分かりませんね。
これだと例えこちらが思っているよりも低グレードな品物を選択されたとしても何も言えません。
一式という言葉が多い見積は疑って掛かる位のほうが無難です。
次に別途見積。
これも見積書にはよく使われる言葉ですが、あまりにも別途見積という言葉が多すぎる見積は注意した方が良いでしょう。
本来入っていて当然の項目が別途になっているかもしれません。
リフォームでは工事が始まるまでは内容が正確に把握できない場所もあるのが普通です。
そのため、工事が始まってみたら見えない部分に不具合が生じていて追加工事になることもよくある話。
しかし、最初から想定できるものとなると話は別です。
その項目が無いと話にならない内容を抜き、別途見積にしているとしたら要注意。
その見積は競合に勝つために「安く見えるよう」にごまかされた見積書かもしれません。
別途見積という記載があったら、なぜ別途見積かを確認してみてください。
このような見積に引っ掛かって一番安い見積を選択してしまうと逆に損をしてしまう可能性があるので、見積書の内容を把握して疑問点を残さないようにする必要があるのです。
事前準備の不足で予算を用意できない
次に修繕に必要な準備を全然していないということについて。
外壁塗装に屋根改修、給湯器などの水道設備の交換。
こんな具合に住宅というのは基本的に金食い虫です。
だから住宅を買ったとしても住宅ローンを支払えればそれで終わりということではありません。
この「住み始めてからもお金が掛かる」ということは、それなりに自分で勉強している人には当たり前の話だったりしますが、意外にも気がついていない人も少なくありません。
そのため実際に修繕が必要になったときに修繕に回すお金が全然ないという家庭もあるようです。
住宅の購入時期って、子どもの教育資金のような住宅以外のお金が掛かる時期と重なりやすいので家計に余裕が無いということもよくある話なんですよね。
だから修繕は絶対に発生するという前提でお金は意識的に用意する必要があります。
個人的なオススメは毎月強制的に1万円は修繕費として別枠で確保していくこと。
理由は簡単。
月額1万円という金額を積み重ねておけば修繕に必要なお金の大部分を準備可能だからです。
月額1万円という数字は年間で12万円、10年続ければ120万円というまとまった数字になります。
これだけの金額があれば家の修繕の中では大きなウェイトを占める外壁塗装の金額の大部分はカバーすることが可能です。
先ほど解説したとおり、発生する修繕は外壁塗装だけではありません。
でも、外壁塗装のお金の心配が無いだけでもずいぶん助かるのではないでしょうか。
また、雨漏りなどをきっかけに「どうしても外壁塗装をしなければならない」状況であるにも関わらずお金が無い場合には住宅ローンを組んでいる金融機関に相談するなど、「リフォームローン」等の利用を検討する必要があるかもしれません。
外壁塗装における人での失敗
外壁塗装における「人」に関する失敗とは業者さんとのやりとり、そして近隣(お隣さん)とのやりとりでの失敗をさしています。
業者さんとのやりとり
外壁塗装に限らずリフォーム全般で言えることですが、業者さんとのやり取り上で損をしてるなと思える人が実は結構います。そのような行動としては以下の内容が挙げられます。
- 過度な相見積もり
- 業者さんの意見を聞かない
まずは過度な相見積もり。
先ほどの「お金での失敗」の解説も業者さんとのやりとりで発生する失敗行動の1つです。
「とにかく安いものを」を求めるあまり、業者さんがどう思うか・どう行動するかに思いが至らず損をしてしまっています。
業者さんからすれば契約前のお客様は正確にはお客様ではありません。
あくまでお客様候補です。
本当に嫌であれば、仕事を断ることができます。
断らなくてもわざと高額な見積を提出して暗に「断ってくれ」と促しているケースも実際に存在します。
そのような対応をする業者さんに対して腹立たしい感情を抱くかもしれませんが、業者さんからすれば角が立たない断りのテクニックの1つです。
次に業者さんの意見を聞かないことも失敗要因の1つです。
まともな業者さんであれば見積の際にオススメを提案してくれたり、逆にお客さんの要望の中でダメな内容を「なぜダメなのか」を理由をつけて解説してくれたりします。
もちろん最終的な内容を決めるのは消費者、つまり私やあなたといったお客さん側です。
でも、お客さんが出す要望の中には「やってやれないことはないけど、全くオススメできない」なんていうことが割とあるものなんです。
しかし解説し違う提案をすると「自分の意見を聞かない業者だ!」と考え、良くない業者と判断してしまう方も少なからずいるのが実情です。
そのような方には結局のところ、(作業ができないものでなければ)要望を聞くだけの業者さんが作業をすることになります。
そのような工事は業者さんの士気も高くなく、あまり良い仕事にはならない可能性が高いです。
近隣とのやりとり
外壁塗装をする上で近隣、つまりお隣さんというのは意外に大きなポイントです。
お隣さんとの仲が良くないと作業に悪影響がある場合があります。
例えば都市部の住宅は敷地ギリギリまで家を建てる事がよくあります。
これは土地の坪単価が高く、敷地の大きさがそれ程大きくためです。
敷地ギリギリということは外壁塗装のような家の外での作業はしづらく、場合によってはお隣さんの土地に入らないと作業ができない場合もあります。
お隣さんとの仲が良ければ「お互い様」で済む話ですが、悪いとそうもいきません。
お隣さんに「入らせない」と言われてしまう可能性もあるからです。
ただし、民法には隣地使用権というものがあり「土地所有者は土地の境界またはその近くで、障壁・建物を築造・修繕するために必要な範囲内で、隣地を使用することができる権利」というのが定められていて、法律的にはお隣さんの土地を使わせて貰うことは可能とされています。
とはいえ実際に使用を拒否されてしまえば裁判をおこして判決を得なければならず、余程のことが無い限りそこまでする人は多くないはず。
現実的には何とか隣に入らない方法での作業を業者さんにお願いする形になるでしょう。
そのため、工事前に行く近隣挨拶は業者さんに任せきりにせず同行して一緒に「よろしくお願いします。」と一言挨拶をしておく方が無難です。
外壁塗装における自分の失敗行動
ここでは自分の選択・行動で起きた失敗を解説していきます。
よくある失敗はこのような感じです。
- 自分で調べない(業者任せ)
- 急いで決めすぎ
- できるだけ先延ばし
- 自分で何とかしようとする(DIY)
- 材料支給
一番良くない失敗は「自分で調べない」ことです。
自分で調べない人は偶然(?)来た飛び込み営業で比較もせずに決めてしまうことも。
外壁塗装は修繕の中では金額が大きくなりがちな工事です。
これを「自分には分からない」ということで内容を把握しようとせず、業者さんに「プロなんだから」などと言って丸投げしてしまいます。
良くない業者さんから見たら都合の良いこのような方は、業者さんの視点で見れば利益を上乗せし放題です。
次に「急いで決めすぎる人」。
急いで決めすぎる人も「自分で調べない人」と同じようなことが言えます。
ことを急ぐ余り「内容を把握したつもり」になりがちで、大事な内容を見落としたりする可能性があります。
次は逆に「できるだけ先延ばしにしてしまう人」です。
外壁塗装は非常に高額のため、できるだけ先延ばしにしたいと考えがちです。
しかし建物は、一度傷み始めると傷みの速度は上がっていきます。
傷みが進んでしまった状態は修繕が必要となる場所も増え、結果的に割高になってしまう可能性が高くなっていきます。
次は自分で何とかしようとする人。
つまり部分的にDIYに挑戦しようとする人です。
部分的にでも修繕ができていれば作業する内容が減り、結果的に依頼する金額が少なくなりそうですがそうではありません。
下手に素人が作業してしまうと「してはいけない事」の手直しが発生してしまったり、作業を始めるまでの準備(道具など)で逆にお金がが掛かってしまうケースがあります。
最後に材料支給です。
今はネット上で何でも購入することができるようになりました。
そのため場合によっては自分で材料を買った方が安いなんてことが結構あり得ます。
しかし、材料支給は「責任の所在」が不明瞭になるため良い手段ではありません。
仮に不手際があったとしても、材料が悪いという可能性があるからです。
材料も含めて業者さんにお願いしていれば、その材料を仕入れた業者さんが悪いので正当にクレームを入れることができます。しかし材料支給の場合は、それができません。
さらに本当に材料が悪かったのか作業が悪かったのかは素人には判断が難しく、そこを追求していくのは現実的ではありません。
このように材料支給にはトラブルの可能性が高くなる側面があります。
そのため業者さんも材料支給は好ましく思っていないことが多いのです。
まとめ: 外壁塗装で失敗している人の行動パターンと解決法
まとめになります。
外壁塗装で失敗している人には行動パターンがあります。
その多くは以下のどこかで失敗しています。
- お金
- 対人
- 自分の行動
まずはお金です。
外壁塗装をする上で「安さ」というのは必ずしも正解ではありません。
業者さんの見積を見たときに一式工事や別途見積という項目が多くあったりする場合、その場で安く見せるだけの見積書かもしれません。
そのような見積は追加工事も多く、最終的には割高になってしまう可能性があります。
また、修繕の時期を知らずにお金の用意をしてこないというのもよくある話。
住宅は取得して終わりではなく、継続的に修繕が発生します。
何にどの程度お金が掛かるかを知っておくと共に、それに備えておく必要があります。
次に人に関する失敗です。
業者さんとやり取りするときには過度な相見積もりには気を付けておくべきです。
業者さんも契約するまではお客さんを選ぶ権利があります。
嫌だと思った仕事は体よく断るという手段を取る業者さんは当然存在します。
また、話が進んだら業者さんの意見には耳を傾けるべきです。
まともな業者さんであれば見積の際にオススメを提案してくれたり、逆にお客さんの要望の中でダメな内容を「なぜダメなのか」を理由をつけて解説してくれたりします。
最終的な決定権はお客さん側にありますが、なぜ業者さんがそのような提案をしたのかということを考えるようにしておくと失敗する可能性が下がります。
そして外壁塗装ではお隣さんの存在も重要です。
場合によってはお隣さんの土地に踏み込んだりすることもあるし、基本的には迷惑を掛けるからです。
お互い様で済むような関係性であれば問題ありませんが、仲が悪いとそうもいきません。
そのような状況では業者さんもやりづらく、作業性は下がります。
最後に自分の行動による失敗です。
よくある失敗は以下の通り。
- 自分で調べない(業者任せ)
- 急いで決めすぎ
- できるだけ先延ばし
- 自分で何とかしようとする(DIY)
- 材料支給
よく分からないという理由で自分で調べないのは失敗の元です。
業者さんに都合の良い工事をされてしまう可能性があるため、素人であってもある程度の知識は得ておく必要があります。
そして内容を即断せず検討する時間を持つと判断を誤る可能性を減らせます。
また、工事をできるだけ先に延ばしたいと思っている人は要注意。
建物は年数が経つ程、傷む速度が上がります。
適正な時期に工事をするのが長期的な視点では結果として割安になります。
できるだけ費用を下げたいというのは誰もが思うことですが、知識が無ければ自分で作業するのは止めておきましょう。
結局それを手直しする手間が発生してしまったり、道具を用意するお金で結果として損してしまう可能性があります。
材料支給もオススメできません。
何かあった際の責任の所在は不明瞭になるためトラブルの元です。
業者さんも好ましく思うことは少ないでしょう。
今回は以上になります。
今後も色々と解説を頑張っていきますのでお付き合い頂けたら嬉しいです。
次回もよろしくお願いします!最後までお読み頂きありがとうございました!