自分の家の年数が経過してきたときに気になることの1つに雨漏りがありますよね。
雨漏りなんてしたら天気が悪い日にはずっとその対応をしなくくてはならず、まともに生活はできなくなるので当然です。
じゃあ雨漏りが始まったらどうすればよいか。
屋根で言えば屋根材の葺き替えやカバー工法(既存屋根に新たな屋根材をかぶせる)などの必要な工事をしなくてはなりません。
中には外壁や屋根の塗装をしてしまえば直ると勘違いしている人もいるかもしれませんが、そうではありません。
逆に雨漏りが始まってしまった状態では塗装をしただけでは絶対に雨漏りは直りません。
もう一度言わせて下さい。
塗装では絶対に雨漏りは直りません。
こんにちは!管理人のぺいとんです。
2021年時点で築7年ほど経過した住宅に住んでいます!まだ少し先にはなりますが、いずれやってくるわが家の外壁塗装に備えて勉強をしている最中です。
建築や不動産の業界の人と多少関わりがあります。
でも、専門職ではありませんので立ち位置的には普通の人と近いと思っています。
だから、よりかみ砕いて外壁塗装について説明していけると思っています。
今回は雨漏りと塗装の関係性についてです。
結論を先に述べてしまうとこんな感じです。
- 雨漏りは塗装では直らない
- すでに雨漏りをしているなら原因特定が先
- すでに雨漏りをしているなら雨漏りを止めることを得意とした業者に依頼した方が良い
- とりあえず塗装をしましょう、塗装で直りますと言う業者は危険
- 雨漏りに関して知識が浅い業者に任せると悪化するケースがある
この記事はこんな人に読んでほしい!
- 最近、雨漏りの形跡を見つけた
- 塗装で雨漏りが直れば・・・と思って居る
外壁や屋根の塗装では雨漏りは直らない
繰り返しになりますが塗装では雨漏りは直りません。
雨漏りがすでに発生しているということは建物のどこかが破損し、水の浸入経路ができてしまっているということです。
これは言うなればバケツのどこかに穴が空いているような状態です。
雨漏りを塗装で直そうとする行為は「穴の空いたバケツを紙のテープか何かで穴をふさげば大丈夫」といっているようなものです。
もしかしたらごく短期間は塗装で雨漏りが収まったような感じになるかもしれません。
それはとても小さな穴であれば塗料で一時的に埋まる可能性があるからです。
でもそれって、根本的に解決している訳ではないんですよね。
運良くそれで雨漏りが止まると、解決したように感じるかもしれません。
しかしそれは一時しのぎにしかならず、近い将来に確実に雨漏りが再発します。
塗装の役割は外壁や屋根の保護や美観を保つこと!
塗装の役割は雨漏りを直すことではありません。
塗装の役割は外壁材・屋根材の機能を維持することや美観を良くすることが目的です。
建物は常に雨風に晒されています。
まだ大丈夫かな、と思っていても年月の経過で確実に劣化していきます。
目安は10年?|外壁塗装のきっかけと皆がやってるからでは遅い理由という記事で紹介していますが、新築から10年も経過すればあちこちに傷みや劣化の症状が現れ始めます。
家を構成している建材の劣化は年数に比例して一律で劣化していくわけではありません。
その家の周辺環境で変わります。
例えば「湿気の多い地域」「特別日当たりが良い」などです。
建材はずっと湿気がある状態だとカビやコケなどが発生しやすくなりますし、日当たりが良すぎれば紫外線の影響が大きくなり劣化が早まります。
全く同じように建てた家であっても建物に対して厳しい環境であるほど傷みの程度が悪化します。
劣化は放置しておくと、屋根や壁の一部にクラック(ひび割れ)や穴があくといった致命的な不具合に発展します。
こうなると塗装だけでは対応できません。
塗装前に補修や修繕が発生します。
外壁塗装の目的は劣化の進行を止めること。
建材がダメになる前に塗装をすることで、建材の表層を保護します。
雨漏りをしている場合にはまず原因特定が大事
一度雨漏りをしてしまったら原因を特定し、それを解決してあげるのが先です。
先ほど解説したとおり、塗装で雨漏りが直るわけではないからです。
それにすでに雨漏りをしているということは雨の進入口・進入経路・出口と水の通り道は全てダメージを受けています。
家は水に晒され続けると驚く程劣化していきます。
それは外壁や屋根も同様です。
つまり外壁や屋根自体もダメージを受けているので、被害の状況次第では塗装自体が困難な可能性もあるわけです。
劣化が激しく塗装が困難な場合は外壁(サイディング等)の張り替えや屋根(スレート屋根など)の葺き替えやカバー工法と呼ばれる既存屋根に新しい屋根材被せる工事が必要になります。
そうなってくると壁にしても屋根にしても塗装屋さんの範疇ではなくなります。
外壁には外壁の、屋根には屋根の専門職があります。
(屋根屋さん・コーキング屋さんなど)
屋根や外壁・目地のコーキングなど、それぞれの分野で大きな不具合がある場合には専門職の人に依頼を掛けないといけません。
でも素人が必要な工事に応じて専門の業者さんに依頼するのは非常に困難です。
じゃあどうすれば良いかと言えば複数の工事をまとめて請け負えるリフォーム専門店のような業者さんに依頼するか、それぞれの専門職を連携をして動ける塗装屋さんに頼むことになるでしょう。
逆に劣化がそれ程ではなく「原因」が特定ができたのならば、その原因を取り除いてあげないといけません。
外壁であれば亀裂や小さな穴があるかもしれません。
それらに必要な補修をし、雨漏りの原因を取り除きます。
屋根であれば一部の屋根材に亀裂が入っていたり、屋根材が何らかの理由でずれていたりするかもしれません。
軽微な修繕であればそれぞれの専門職に依頼することなく、塗装屋さんのが補修作業することも少なくありません。
この辺りは塗装屋さんの考え方や技術力で差が出てくるところです。
また、いま解説した以外にも「窓まわり」や「ベランダ」など雨漏りの原因は本当に多く存在します。
だから腕の良い職人であっても、簡単には雨漏りの原因が特定できないケースも少なくありません。
雨漏りで「とりあえず塗装をしちゃいましょう」という業者は危険
ここまで解説していたように原因特定は非常に大切な作業ですが、業者さんによっては「とりあえず塗装をしちゃいましょう、それで雨漏りは解決しますよ!」という説明をする人もいるようです。
これはかなり乱暴な説明で、大抵の場合間違っています。
理由は先ほどまで解説してきたとおり。
塗装はあくまで建材の保護を主な目的としています。
縫った直後の見た目は良くなりますが、すでに破損している建材が蘇ることはありません。
繰り返しの解説になりますが、一時的に雨漏りが解決したような感じになったとしても短いスパンで雨漏りが再発すると考えた方が賢明です。
つまり「とりあえず塗装」と勧めてくる業者がどんな業者かと言われれば知識が足りない業者さん、もしくは知っていて悪意を持って勧めている悪い業者さんという事になります。
屋根は塗装をすることで逆に雨漏りを引き起こす可能性がある
1つ前の解説で雨漏りを止めるために「とりあえず塗装をしちゃいましょう」と提案してくる業者さんがいるという解説をしました。
これは知識不足が原因だという話をしましたが、それ以外にも知識不足である故の問題を起こすことがあります。
それは屋根の塗装で発生します。
本来問題無かったはずの作業で、知らなかったが故に逆に雨漏りを引き起こすというものです。
塗装をすると屋根同士が塗料で張り付いてしまうため、屋根材を持ち上げて屋根材間の隙間を適正に保つ作業を行い、それを縁切りと呼んでいます。
まとめ:塗装では雨漏りは直らない理由
塗装で雨漏りが直らない理由のまとめになります。
塗装と雨漏りに関しての結論は以下の通りです。
- 雨漏りは塗装では直らない
- すでに雨漏りをしているなら原因特定が先
- すでに雨漏りをしているなら雨漏りを止めることを得意とした業者に依頼した方が良い
- とりあえず塗装をしましょう、塗装で直りますと言う業者は危険
- 雨漏りに関して知識が浅い業者に任せると悪化するケースがある
まず大前提として、雨漏りは塗装では直りません。
雨漏りをしているということはすでに水の浸入経路が出来上がっています。
どこかが破損して穴などが空いているということです。
穴が小さければ塗装で一時的に埋まる可能性はありますが、そんなものはあくまで一時的なものです。それほど期間を置かずして雨漏りが再発します。
では塗装は何を目的として行うかと言えば「美観を保つこと」と「家を構成する建材の保護」です。
塗装は見た目をキレイにしつつ、外壁や屋根といった部材が劣化する速度をゆっくりにしてくれます。
すでに雨漏りが発生している状態であれば、塗装よりも先に原因を特定してあげる必要があります。
原因が小さなものであれば必要な補修を、大きなものであれば全体の交換などが必要です。
だから「とくかく塗装をしちゃいましょう」という発言をする業者さんを信用してはいけません。
さらに塗装は必要な作業を省くと大きな損害を発生するかもしれません。
特に屋根は分かりやすく、縁切りという作業を省くと塗装したせいで雨漏りを引き起こす可能性すらあります。
これらの被害は業者さんの腕や知識が不足していることに起因します。
今回は以上になります。
今後も色々と解説を頑張っていきますのでお付き合い頂けたら嬉しいです。
次回もよろしくお願いします!最後までお読み頂きありがとうございました!